順草下り(じゅんくささがり)と順草直下り(じゅんくさすぐさがり)
逆草下りと逆草直下り
習物七ヶ条
1.昇り胴大遣
昇り胴は、前置より胴に昇りて同じものを挿すことなり。
呂律常の胴に同し、この昇り胴より流あるいは控と同じものにて緑を続ける事あり。
これを大遣いという。
また、胴に昇らず前置と流あるいは控とも立つる事あり。
これを下段大遣いと呼ぶ。
いずれも緑切れぬよう趣向あるべし。
尤も前置に用いずして胴に昇る事よろしからず。
昇り胴及び大遣は柘植(ツゲ)に限られし事なり。
2.受上り・内見越・大内見越
下段除き水際除きは常の受出し難し、かかる時高受を用う。
受上りは七九の道具なり、受座は軽きものにて受の心持を致すべし。
通常見越し辺りより出て、その腰は正真より低し。
されど時の趣向により正真より昇るもさまたげなし。
また、俗に正真かぶりとて正真の後より高く除出ることあり、呂律工夫ある可し。
高受は受座一の枝まで下がることよし、また一の枝は見越の所まで昇る事よし。
尤も時の趣向により変化あるべし。
正真草物よし、限ることにあらず。
内見越は高受の場合常の見越出し難し、かかる時真の内側より出す事なり、垂れたるは好まず勢いたるものよし。
上段より出す、常の受いは用いず、見越座なくもくるしからず。
大内見越は常の受の時、蒲又は柳等にて内見越同様に出す事なり。垂れ物よし、見越を主とする指し方なり。
通常前隅へ振り出して見越の律をとる。
高受にはよろしからず。
3.水仙なげ葉
4.藤かけ松
5.蒲一葉
6.二枚大葉
7.谷草