2023年1月20日金曜日

生花 五ヶ条・七種伝


 

池坊に入門した門弟が池坊華道家元宗匠から免許される花伝書に記してある生花を"伝花"と言い、基本形とは違う形であったり特別な意味や扱いの説明が必要な物です。


「花は人なり」という言葉どおり、花に想いを重ねてきた先人の心を伝えるものが“伝花”に凝縮されています。


"伝花"には、「生花五ヶ条」と「七種伝」があります。
 

「生花五ヶ条」松竹梅、桜、紅葉、三ヶ船、実物・葉物・蔓物

「七種伝」  芭蕉・蓮・水仙・万年青・椿一輪生・牡丹・朝顔

 この花伝書は、かつては一種ごとに授けられましたが、今は【初伝】資格取得時に、お免状と共にまとめて渡されます。入門一年そこそこで、いきなり"やって良し"とされていますが、始めは何のことやらさっぱり分かりません。稽古を続けるうちに少しずつその心が理解できるようになるものでしょう。


「生花五ヶ条」

松竹梅 永遠の命と若々しさ・スクスク成長節目あり・苦難の後に花咲かす

桜   下から開花

紅葉  上から色づく

三ヶ船 島国日本にとって出船は未来へ向かう特別な物

実物・葉物・蔓物 植物の美しさは花だけではない


「七種伝」

芭蕉 風をお客様に感じていただく

蓮  仏教の影響 過去現在未来

水仙 陰の花 厳しい寒さを乗り越えて唯一冬に咲く最も高貴な花

万年青 代々続く子孫繁栄

椿一輪生 引き算の美学の頂点

牡丹 花王。立花の牡丹胴を彷彿とさせる膨よかな姿

朝顔 前夜から生けて蕾に水を入れておく。朝一瞬の儚い美しさ。



2023年1月19日木曜日

立花正風体 レンギョウ アレカヤシ

花材:レンギョウ アレカヤシ アイリス スイートピー シャガ メリー ゴッド 谷渡 ドラセナ アゲラタム 玉シダ 

・副、シャガ、副下、メリー、控枝の順に一つ一つが見えるように

【三浦先生の作品】
逆勝手


 

2023年1月14日土曜日

石渡生花研究室19 木蓮・三種生・新風体

 


木蓮の練習 付枝を生かしてなるべく本数を少なく生ける方がよい

 

【他の受講生の作品】

満月 紅梅


蘭・アレカヤシ・アスパラ


シラビソ・トクサ・サクラコマチ
 

2023年1月13日金曜日

石渡生花研究室18 梅一種生

 
梅(ずわえ・苔木)、又木


他の受講生の作品「真に心あり」





2023年1月12日木曜日

石渡生花研究室17 七種伝 水仙

 水仙(二本生) 井筒配り

花器:立鶴 
奥の葉二枚が真、左の二枚が副で前方向へ
花は前あしらいの位置
白根は奥が高い
井筒配りの下は葉を残すか、花茎だけ残すか、竹串で支えるか
横から見たところ
井筒は奥が下


花器:立鶴

石渡生花研究室17 七種伝 万年青



 万年青 石穴

 
万年青(葉8枚)石穴(小) 花器:松風

他の受講生の作品 葉10枚 石穴(大)

石渡先生の作品 葉12枚

2023年1月11日水曜日

石渡生花研究室16 松竹梅

【若松真 竹胴 梅副体】
・竹は通用物なので体の梅は後ろから前へ
・井筒配りの上が落ちやすい時は上と左を入れた時に、左上方向に竹を押入れるとよい
・御玄著の口よりも小さい薄端の場合は、竹の厚さと幅を2/3程にすると止まりやすくなる

左から若松真、竹真、梅真
若松真が真の型で、それ以外は行

【若松真 竹胴 梅副体】
 
 
【梅真副 竹胴 老松体】
 
 
【若松真 竹胴 梅副】