第46期 池坊中央研修学院 総合特別科 石渡雅史生花研究室 第1期
生花新風体
幹から枝が伸びる様を表して太い枝を前へ
紫蘭の成長の証として根元の小さな托葉を残す
第46期 池坊中央研修学院 総合特別科 石渡雅史生花研究室 第1期
花菖蒲 (花3本 葉5組)
花は背比べで高く伸び伸びと
葉は葉だけで真副体。真の葉は真の花首1.5倍下から。
葉は品を作らず真っ直ぐ健やかに。
付き葉を生かす。
2枚組は短い方が前。体の葉は中高でも最長が前。
第46期 池坊中央研修学院 総合特別科 石渡雅史生花研究室 第1期
春の燕子花 (花2本 葉5組)
真に2枚の生ぶ葉を使用
春の燕子花の特徴
葉が柔らかいので、組まずに生ぶ葉のまま使っていい。真に2枚の生ぶ葉の時は葉の間に真の蕾を見せられるが、真に3枚の生ぶ葉の場合は、間ではなく陽方(副方)に蕾を。
2枚を組む時は太めのぽってりした葉を選び、Vを狭く小さく。
外側の葉を長く、前に。体の葉は中低で最長が一番前。
葉は品を作らず(靡かせず)真っ直ぐに健やかに。
副は通常後角だが、舞台の書き割りのように平面的に前向きにするとよい。
「水切り葉」最近は使わないが、体奥には使用可。
花の丈は葉より低い。体の花は冬の名残で冬の燕子花のように開花を低く。蕾は春の走りを表す。
あしらいは前後左右どちらでもいいが、真に力がない時に内副のように1枚を足し、もう1枚は副のあしらいに。
【他の受講生の作品】
ペパーミントグリーンの葉が美しいこの枝物は、
葉が銀色の産毛に覆われる独特の質感のため「銀葉山梨」と呼ばれているが、
「山梨」と呼ばれる樹木はこれとは全く違う種類で、
この枝物の正式名称は「ウラジロノキ」。