2013年7月23日火曜日

立花② アガパンサスの三場所使い(真・請・控枝)

2013年7月18日(木)1:30~4:30

立花正風体(りっかしょうふうたい) 】

立花正風体は池坊立花の伝統的な美感と、七つあるいは九つの役枝からなる構造を基本とし、花形の骨組にならって構成されます。また、複雑で多彩なその構成は、自然のおもかげや雄大な風格を表出します。

  ◆ 除真立花(のきじんりっか) 本勝手(左手に真)…真が中心線よりずれている
 ◆ 直真立花(すぐしんりっか) 真が中心線上


先生 正面


出・出所(しゅっしょ)~中心から枝分かれするところ
 全ての役枝は、出の位置と方向が決まっている。

【役枝の名称と働き】
名称 働き 長さ 出所
①真(しん) 真は一瓶の役枝の中心となる重要な枝。 器の3倍 中段除(ちゅうだんのき)
②正真(しょうしん) 正中線上に位置し、他の役枝の配置の基準となる。 真の1/2 下から
③請(うけ 陰方(右)斜め後ろへ。 真7:5 真と花器口の1/2(下段除)
④副(そえ) 真の除き口の下から、陽方の真に沿うようにでて、枝先は真の斜め後ろへ向かう。
真のすぐ下から
⑤控枝(ひかえ) 陽方下doneから出て副のしたの空間を整える。流枝とは違う素材で、流枝より少し高く。 真7:3 請と流枝の1/2
⑥流枝(ながし) 請と控枝とのバランスをとって。請と違う素材で。 真と請の延長線上水平まで 請と花器口の1/2
⑦見越(みこし) 正真に沿うように、真の陰方斜め後ろに。 真より短く 真の出所と正真の間(上段除)
⑧胴(どう) 正真前方45度。花形全体を引き締める。 正真と同じ長さのを中くらいに。 請と控枝の間
⑨前置(まえおき) 胴の下、水際から7㎝で垂直に前へ。 胴より葉一枚分長く。 流枝より少し低く。水際より7㎝。
⑩陽留(ようどめ) 水際より7cm垂直に左前へ。 花器より少し長く。 水際より7㎝。
⑪陰留(いんどめ) 水際から7㎝で垂直に右前へ。 花器より少し長く。 流枝より少し低く。
⑫後囲い(うしろがこい) 正真より短く
⑬副下あしらい(そえした) 副より2cm下
⑭請内あしらい(うけうち) 請けと同じ位


割りばしにフローラテープを巻き、真の後ろに支えとして立てる。
ワイヤー(18番白)を6㎝くらい折戻し、

【真】  長さ7。アガパンサスにビニールテープとフローラテープで巻きつけ、左後45度に曲げる。
②【正真】ヘレコニア(真の1/2の長さ)をワイヤー(26~28)で支柱に固定。
【請】  長さ5。アガパンサス 正真より低く。出所は真と水際の1/2
④【副】  アレカヤシ 
【控枝】長さ3。アガパンサス
⑥【流枝】ニューサイラン 直角に折り曲げて、ワイヤー(22黒)で曲げる。
⑦【見越】アレカヤシ 
⑧【胴】メリー3本。正真と同じ長さのが1本。ワイヤー(22黒)。出所は請と控枝の間。
⑨【前置】ナルコユリ ワイヤー(20黒)を後ろに沿えて、ワイヤー(26か28)で粗く巻く。前90度
⑩【陽留】撫子 大中小
⑪【陰留】玉シダ ワイヤー(26黒)。掌くらいまで葉を残し、茎を三つ折り、ワイヤーで巻く。
⑫【後囲】ルスカス 正真より少し短く
⑬【副下あしらい】ニューサイラン 110度くらいに折り曲げて、ワイヤー(22黒)で曲げる。
⑭【請内あしらい】ヘレコニア ワイヤー(20白)。出所は、請と同じかやや高い所。


< 役枝の方向 >






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